パート6に続き、インプラントの可能性についてもう少しお話しします。
インプラント治療を行っても予後に不安が残る治療ではいけません。上顎(上あご)の奥歯に相当する場所にインプラントを植立する場合、よく骨の高さが不足し、数ミリしか骨が無い場合が多くあります。これは、上顎骨の内部の空洞(上顎洞…サイナス)が拡大し、さらに奥歯が無くなると歯槽骨が吸収され、歯槽骨が薄くなるのが原因です。
そこに通常の方法でインプラントする場合、短いインプラントしか入れることが出来ないか、インプラント不可能なときがあります。短いインプラントを植立した場合は将来的に不安を抱えることになります。
前回は骨を作る技術で「GBR法(歯槽骨増大術)」をお話ししました。今回は上顎の骨が不足している時に骨を作る技術「サイナスリフト(上顎洞底挙上術)」をお話しします。
サイナスリフト法を用いれば、たとえ1〜5ミリしか骨の高さが無い場合でも、骨を移植することで骨の高さを増大させ、10数ミリのインプラントを植立することが可能です。また骨の高さを持ち挙げながらインプラントを植立するソケットリフト法もあります。
これらの方法を用いますと、治療期間が通常より約6ヶ月ほど長くなるというデメリットがありますが、確実に骨を増やし、インプラントを植立することができます。 |