前回は歯ブラシの誤った使い方、オーバー・ブラッシングの問題についてお話ししました。
オーバー・ブラッシングとは、力を入れて硬めの歯ブラシでゴシゴシ磨くことで、歯肉退縮状態(歯肉が下がる、歯根が露出、歯が長く見える)になることを判っていただけたと思います。【図1】。
また、日本人は歯ぐきの薄い方が多く、特に女性は歯ぐきが薄い傾向があり、普通の硬さの歯ブラシでも歯肉退縮が起こること、その歯肉退縮の予防にはローリングと一歯磨きが有効なことも判っていただけたと思います。今回は歯肉退縮の治療法についてお話しします。
歯肉露出による問題は、むし歯になったり、冷たい水がしみる、審美障害があり、最終的には抜歯に至ることもあります。今までむし歯や知覚過敏には、コンポジットレジンを詰めることで対応してきましたが、根本的な解決にはなっていませんでした。では、どうしたらいいでしょうか?もとどおりの歯肉の状態、歯根が完全に歯肉に覆われた状態に戻れば良いわけです。その治療法を根面被服(ひふく)術と言います【図2】。この根面被服術は歯肉を移植することで、下がった歯肉を元の状態に治し、歯肉が厚くなることで歯肉退縮予防にもなる雌雄外科の特殊な治療法になってます。
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