前回は特殊な歯周炎、歯ブラシでは改善しない侵襲性歯周炎についてお話ししました。
今回は、歯周炎はお口だけの病気ではなく、体の病気にも影響が強いことをお話しします。
歯周炎は歯のまわりに増えた何億個の細菌が、炎症を起こす物質を出して腫れたり、出血したり、排膿したり、骨を溶かしたりすることは、以前お話ししましたのでお判りになっていただけたと思います。そして、これらの物質あるいは一部の細菌は、血管を通じて全身の器官に広がり、体の病気(1.肺炎 2.血管系の病気 3.心臓の病気 4.糖尿病 5.低体重児出産の原因)に関わっています。
これらの病気から体を守るためには、歯のまわりの何億という細菌を取り除くことが大切です。患者さんが出来る簡単な健康増進は歯ブラシ、つまりプラークコントロールで、お口の細菌を減らすことです。歯周炎が軽度の方は歯ブラシで細菌を減らせますが、歯周炎が進行している方は歯科医院でスケーリング・ルートプレーニングそしてPMTC、フラップ手術で歯石、バイオフィルムを除去して細菌を減らす必要があります。
歯科医院でのスケーリング・ルートプレーニング、そして一番大切な患者さんご自身による毎日の歯ブラシを一生懸命された方の中には、糖尿病の状態が良くなったという方も数多くいらっしゃいます。
毎日行う歯ブラシは勿論大切ですが、歯周炎傾向の方は、定期的にかかりつけの歯科医院で、スケーリング・ルートプレーニングそしてPMTCをしてもらい、毎日の歯ブラシでも取り残されてしまう歯石などのばい菌を取り除く事が大切ですね。特に体に前述の病気がある方は要注意です。次回は歯周炎等の体の病気についてもう少し詳しくお話しします。
※歯に関するご質問・お問い合わせは「住まいる編集部」まで |