四季のはっきりしたオホーツク地域では、移りつつある季節の中で「貴重なひととき」に出会うチャンスはたくさんあります。その貴重なシーン(場面)に出会ったときはその感動を忘れないように写真に残すことも忘れないで欲しいものです。
自然の中で季節の流れを一番感じるのは花の咲く頃。その彩りが季節感を告げてくれますが、自然の花ははかなくも短いドラマでフィナーレを迎えてしまいます。
この地域で見られる花のある風景をご紹介します。
初夏を告げるタンポポ絨毯 〜 網走市能取岬
オホーツクを代表する岬と言えば「能取岬」。オホーツク海に突き出た断崖絶壁に吹き付ける冷たい風が自然の厳しさを感じるところでもあります。そんな厳しさの中で太陽をいっぱい受けて咲きほこるタンポポが初夏の訪れを告げます。
対岸の知床連山はまだ冬の衣をまとい遠くから夏の訪れを待っているようです。
黄色いタンポポ絨毯も数日で黄色から真っ白な綿毛へ変わり、また新たな場所に旅立ってしまいます。タンポポ絨毯の一面は、黄色から白、そしてまた緑に移り変わります。
屈斜路湖に添える桜 〜 藻琴山
平野部の桜が終わり初夏の陽気が山の緑が頂上に向かって駆け上がるころ、藻琴山の登山道脇に点在する桜が濃い緑の中で一際その存在感を現します。
ここの桜は屈斜路湖からの霧と強い風、冬の樹氷に威圧されて背丈が低く風の強さで横に伸びた、まさしく自然条件によって作られた形をしています。
藻琴山では、まだ雪の残る頃からウグイスの鳴き声が雪解けを促すように響き渡り、大型の蝶「カラスアゲハ」が舞う頃に短い桜の開花を見ることが出来ます。屈斜路湖を望む登山道にひっそりと登山者の疲れた体を癒すように可憐に咲きほこる桜はとても貴重なひとときです。藻琴山の小清水展望台725から登山道を登ると点在する桜を見ることが出来ます。
【お知らせ】今回紹介した写真の時期は例年であれば能取岬のタンポポは5月中旬頃、藻琴山の桜は6月の初旬なのですが、最近は気候変化で1週間以上左右されることがありますので、チャレンジあるのみです。 |