名残の紅葉 〜 東藻琴旧山園小学校前庭
今年も期待したほどの紅葉にはならず、少々がっかりした方も多いのではないでしょうか?9月の残暑で木の葉が水分を失い、葉先が枯れてしまい紅葉の時期にはすでに枯葉になってしまうのがここ近年の状況です。テレビでも京都の紅葉が10日以上も遅れてしまい、祭りを延期したり、例年の季節暦がずれて来ているようです。
野山の紅葉に落胆してはいるのですが、学校や個人の庭先にある紅葉の鮮やかさにしばしば眼を奪われます。ここ東藻琴のすでに閉校となっている旧山園小学校の前庭に小さな「紅葉」が常緑の松に囲まれて晩秋には一際鮮やかな「紅色」を放ちます。その庭には藻琴山から恵みの名水が湧き出ています。毎年、この湧水に紅葉が来るのを待っているのですが、風に頼ることしかなくもう2年も待っていましたが、今年はそんな願いがかなったのか、赤々とした紅葉が風に運ばれて湧水に浸されているのを撮影できました。日の出間もない頃でまだうす暗く、湧水も冷え込みで一部はツララになっています。
時間がたつと、冷たい湧水に浸かっている紅葉も次第に赤色が抜け落ちて茶色に、そして自然に回帰していきます。また、来年同じように湧水とのショットを楽しみにしています。
冬ならではの天然キャンバス 〜 知床連山
東オホーツクでいち早く冬ごもりをするのは知床連山。知床峠もすでに冬期間の通行止めになると、知床への観光客も一気に閑散となってしまい、とてももの寂しい感じさえ受けます。春から秋にかけての彩りを楽しむ人は数多くいるのですが、冬の彩りを楽しむ人はとても少ないのですが、僕は冬こそ一番特色があってその彩りはすばらしいと思います。知床連山は、春から秋の季節は霧や靄の発生が多く、月や星が綺麗に見えることが少ないのです。冬は逆に霧などの発生は極端に少ないので、山々の稜線もくっきりするのです。ましてや、雪に覆われて雄大な白いキャンバスになります。昼間は空の青さに純白の白々とした稜線が知床連山の存在感をいっそう強調します。夕刻、わずかな時間夕陽に染められ白から薄紅へと変わり、夕陽が沈んでしまうと紺碧の空に寒々とした青白い連山が浮かびあがります。冬以外ではこのような彩りの変化は見られない、まさしく冬限定の「天然のキャンバス」です。
都会などでは冬の寂しさを補うために、イルミネーションなど人工の光で冬の魅力づくりをしていますが、冬の知床連山に写し出される天然の光のショーのすばらしさをもっと楽しんでほしいものと思います。そのことが世界自然遺産らしい冬の魅力なのだと僕は思います。四季を楽しんでこそ、その地域の魅力を理解する第1歩になるものです。
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