流氷原に浮かぶ満月 〜 網走市
平成20年の新春は雪も少なく穏やかな幕開けとなりました。いつもの年なら山々の笹がすっぽり覆われているはずなのですが、今年は笹が雪から顔を出しゆらゆらとゆれているほどです。そんな温暖の中で果たして流氷が来るのだろうか心配になります。
昨年も早々と流氷が去ってしまい、寂しい思いをした方は多いのではないでしょうか?私も、冬のオホーツクの定番「流氷」の撮影を毎年楽しみにしていますが、年々その勢いが小さくなり、流氷=荒々しい氷塊というイメージは昔の記憶になってしまっています。流氷の時期にしかない撮影はなんだろうと思い、3年がかりで満月の撮影にチャレンジしてようやく流氷の上に浮かぶ満月の撮影ができました。満月は月に一度しかなく、ましてや流氷のある時期ですから1シーズンに2回チャンスが有るかどうかです。流氷も生きてますから満月の出る位置にうまくあるかどうか、まったくの運任せでした。
この日は、ちょうど知床連山のあたりからオレンジ色の満月がゆっくり浮かび上がり、次第に煌々と輝きを増し流氷原を照らし始めました。3年間かけてようやく念願の撮影ができ、ほっとしたものです。でも次は何を狙うかすぐ次の宿題を探していますが、流氷が来なくては宿題ができないのです。流氷が幻にならないように願うばかりです。
雪原に映える防風林 〜 清里町 神威
農村景観は、四季での彩りの違いを楽しめます。防風林は、冬になるとその存在が凛々しく見えます。畑がにぎやかな時期は、その存在は控え目で畑を強風から守る役目に徹しています。オホーツクの秀峰「斜里岳」も白いベールに包まれてしまい、深緑の防風林が一気にその存在感を現してきます。畑も緩やかな丘陵で、北海道らしい広大でとても奥行き感のある農村景観です。防風林は、また生き物達にとっても大切な砦になっています。小鳥やリス、それを狙うキタキツネなども防風林は大切なテリトリーにもなっています。雪原に足跡を残し、その生命力をアピールしています。最近、防風林はその役目が終わってしまったのか、姿を消しているところもあります。温暖化による気候変動は生活環境だけではなく農業にとっても重要なことと思います。温暖化を防ぐためにも防風林の存在は貴重になってくるのでは・・・小さな動物達にとっても木々が無くなると安住の地が無くなること、それはいつしか生態系の頂点にいる人間にも同じことにつながるような不安を感じてしまいます。防風林も無くなってから初めて知る貴重な資源の一つかもしれません。
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