桜日和 〜 大空町女満別 豊住神社
5月は、待ちに待った桜の季節。きっと皆さんも南から桜前線がやって来るのを楽しみにしていると思います。湖畔では水芭蕉が終盤となり、桜の開花が高地に向かって温度が上がるように昇っていきます。このあたりでも知られている桜の名所は各地にありますが、ひっそりとした桜の名所も数多くあるものです。ほとんどの神社の境内に樹齢のある桜やご神木と言った風格のある木がたくさんあるものです。
桜も種類によって場所が同じでも開花が異なります。また、気温の変化によっても花びらの色の濃さが違います。急に暖かくなったときは花の色が薄く、ゆったりと時間をかけて開花した場合は色付きが濃いように思います。そして花の開花している期間も温度によって変化しています。毎年、同じ桜を撮影していると手帳に記載した記録からそんなことを感じています。
ここ豊住神社は、私が生まれ育った地域の通学した女満別豊住小中学校の近くにあって学校帰りの散策の場所でした。すでに神社の境内の入口の桜は何年が経過しているのでしょうか?すでに老木となり子供の頃は桜の下で花見をすることもなく、春になるとあたり前で、子供の目線では「やけに大きな桜だ」くらいの記憶しかありませんでした。
きっと歴代の豊住小中学校の卒業生やこの地域に住んでいた方はこの桜を懐かしむ方々は多いと思います。
流れ落ちる雲海 〜 小清水峠
夏の強い日差しで暖められた空気が、夜明け前の冷気で屈斜路湖から小清水峠一帯へと流れ込み、雲海がダケカンバ林で遮られてスローモーションで流れ落ちる滝のようにも見えます。小清水峠は、弟子屈の硫黄山から噴出される水蒸気と屈斜路湖の水蒸気が釧路湿原からの風に乗ってオホーツク海方向に流れることがとても多いのです。ちょうど藻琴山の小清水峠あたりが釧路側とオホーツク側との異なる気象の狭間であることも、雲海や霧が出やすい条件になっています。
まだ所々に雪の残る4月から、すでに藻琴山ではウグイスが縄張りを主張して盛んにサラウンド状態で鳴いてくれます。ウグイスの鳴き声を聴きながら雲海のゆったりとした流れを見られるのが5月の藻琴山の歳時記です。写真では、ウグイスの鳴き語を聞かせられないのが残念です。ぜひ、ゆったりと藻琴山・小清水峠に訪れてみてください。
藻琴山は標高が千メートルとオホーツク地域の中では低い山なのですが、四季を通して貴重な自然特徴に恵まれた山です。今年は、特に雪が例年の半分ほどしか降らなかった影響が出るのか心配です。藻琴山周辺には、稀な名水と天然温泉もあるので水源となる雪の少なさは気になるところです。
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